白の火焔─恋語り─ 青目京子

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

あらすじ

許されない愛なのか……。歴史の狭間で語り継がれる恋伝説、第2弾。

大皇（たいこう）に仕える三大武家のひとつ、律家の一人娘である火焔は、18という娘盛りでありながら、武士として大内裏に勤める。そんなある日、皇太子の綾白と出会う。人望の厚かった前大皇の子であるがゆえ大皇に私怨を抱かれながらも屈せず生きる綾白に、心惹かれていく火焔だが、綾白擁立を願う者達から大皇への謀反が起こる。律家の娘として大皇を守るのか、綾白皇子への心を貫くべきか――その愛に、火焔が下した決断とは！？

前作の裏側　皇子のほうではこんな恋愛話が出ているとはっ
むしろ前回読みながらこの皇子が受臭くて正直ちょっと・・・
って思ってたんだがｗ 
マジすまんかった。

いやいや、こっちの恋愛も凄くよかった。
てかラストにはちと泣けたぜ！
ヒロイン悲惨度は前作のがぶっちぎりですけどねｗ
当て馬になってしまった従兄弟が果てしなく不憫でした・・・。
実はヒロインのこと本気で好きだったんだね。
許婚だからじゃなくて。
なのに初夜にて振られるなんて・・・・あまりに不憫(´Д⊂ｸﾞｽﾝ
君の存在は忘れない・・・あまりに当て馬だったよ・・・。


でも前回も今回もくっつくまでに苦労しまくりなのに
くっついたあとの後日談皆無なのでちょと物足りないー！
ラブイチャ皆無過ぎて・・・
もう少しそこを読ませて！って感じで。
とはいえ恋愛少女小説での久々の当たりでした～。
凄くいいわあ 

恋語り―緋風の蝶― 青目京子

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

あらすじ

蝶は飛ぶ。ただ、恋のために。
王位をめぐる戦乱の中で、語り継がれる恋伝説。

姫君・早子（そうし）は、好奇心旺盛でおてんばな少女。宮中で催された「花狩り」の席をひとり抜け出し、森に迷い込んだ早子は、武官である楷左近に危ういところを助けられる。それは、幼い日に出会った人との再会であり、運命を感じた早子の心は、恋に揺れはじめ……。折しも都では、王位をめぐる乱が勃発。否応なく戦火の中へと巻き込まれていく左近と早子の運命は！？ ひたむきに生きる少女の姿を描く恋物語の幕が開く。

あらすじから想像できないほどエグイ悲惨内容だった。
本当に主人公がひたむきすぎて泣けるorz
中盤以降泣きながら読んでました・・・。

左近はとっとと早子を認めないか！とイライラしつつ。

そうこうするうちにどんどん酷い目に合わされていく主人公が可哀想過ぎて。
元が元気娘だっただけにこれでもかこれでもか！と辛い目にあわされるのが。

最初と最後じゃホントこの子の精神年齢随分違ってますよ。

大人にならざるをえなかったというかつД｀)･ﾟ･｡･ﾟﾟ･*:.｡
でも左近に一途な恋心を貫きとおしてたのが凄く印象的。

ガキだから！ってそんなんじゃなくなっていくのが・・・。
もうね・・・もうねつД｀)･ﾟ･｡･ﾟﾟ･*:.｡

途中の○○殺害はないよな・・・とホント思った。
目の前であんな殺害方法いくらなんでも鬼畜過ぎ
憎まれ役にも程があるぜ！大皇
あれで精神おかしくならなかっただけでも凄いと思うよ。
この姫さん。
最初の基本設定で強い子ってなってただけに耐えられたんかな・・・。
途中何度強○を覚悟したことか
展開があまりに鬼なのでそうなってもおかしくない空気がｗ
最後の最後まで貞操にはハラハラしました
BLならバッチコーイなんだけど少女小説になると駄目だ。
女の子がそないな目に合うのは・・・(´Д⊂

あと癒しキャラだった小太夫。
生きてて本当に良かった･ﾟ･(ノД`)･ﾟ･
喋れないけどサ・・・。

でもってメインの恋。

恋愛のメロメロとかドキドキを期待して読むと肩透かしな完全片思い系話
この片思いっぷりがいい。
だけど片思いのあとは思いっきり両思いのラブラブ展開が！って期待してると駄目。
ええ・・・謀反でそれどころじゃないですから・・・。

もうホント、ラストちょっとだけーっていうのが不満ですが。
その後、平定したあとに幸せになったヒロインと夫の会話があればもっと
良かったなあと思いましたが。
てか後日談が読みたいです（かなり真剣に）

悲惨分はてんこ盛りなのにくらべて糖分は控えめですからー
でも最後はﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞってところに救いが。

どん底→ハッピーエンドはやっぱりいいよね。
久しぶりの大当たりの少女小説でしたー。

そして青目センセ、鬼ごっこの続き待ってますorz
続きが出ないのはやはり挿絵のせいかーーー！
それとも売れてないからのドッチだ・・・？
どっちにしろ切なすぎだけど(´Д⊂ｸﾞｽﾝ


ところで挿絵の樹さん
むしろBLよかこっちの乙女系のがよくないですか？
普段ぶっちゃけ女の子にしか見えない受を描くより
ホントの女の子絵のがいいじゃないですか。
可愛い女の子絵は好きだ・・・・ｗ

世界で一番不思議なあの子 森山侑紀

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

あらすじ

男の子？ それとも女の子？
水野和也、17歳。一見普通の男子高校生、のはずだったのに！？

「真澄くんは和也くんの婚約者だよ」清く正しい男子高校生として、水野和也は父親とふたり慎ましい生活を送っていた。ところがある日、突然、意識を失い倒れてしまう。そして、目覚めたとき、男のはずの身体はとびきりの美少女になっていて、おまけに婚約者まで現れたから、さあ大変！！ 男の子？ それとも女の子？ 美少女と美少年をいったりきたりの世界で一番不思議な物語、登場！

ああ
内容は好みだったんだ・・・。
文章に思うところはあるけど。。。

だけどだけど。

それ以前に

女の子になったら語尾に何故か「だっちゃ」が付くのは勘弁してくれorz
それに関してのフォローがなかったのは何故じゃーー
だっちゃというと「うる星やつら」が脳裏に浮かぶ世代なので
どうしても脳内でラムちゃんが再生されて仕方なかったです＿|￣|○il||li

別にその設定いらんことない！？
男女どっちにもなれるっていうのは一応意味があったんだけど・・・・

そこで　工ｴｴｪｪ(´д｀)ｪｪｴｴ工　てなもんで。

あと妖怪が普通に通ってる学園とか。
出し方悪くないか？！
全体的に惜しい！って感じが凄くした・・・。
話は結構面白いのになあ・・・。
伏線の張り方がいかんちゅうか。
そもそも全くないからこそ唐突に感じるっていうかorz

最後に一言

語尾のだっちゃに対しての理由付けを激しく請求したい！！
その部分が読むのに一番厳しかったですよ！
どうしてもそこに目が潰れませんでした(´Д⊂ｸﾞｽﾝ

あ。

ところで勿論主人公は真澄とくっつくんだよね？
そこは重要だｗ